材料と輸入

自動車の生産では、材料として大量の鉄が使われることになります。鉄というのは、国内の鉄工所で鉄鉱石から加工されて作られています。しかし、鉄は輸入する鉄鉱石の価格が上昇してしまうと、前年度より調達コストが上がることになってきます。鉄の価格が上昇すると、完成車を製造する費用が高くなってしまいます。自動車メーカーでは車の販売価格を大きく引き上げたくはないため、製鉄メーカーと鉄の価格交渉をすることになります。大手の自動車メーカーでは毎年大量の鉄を使用することから、製鉄メーカーとの価格交渉では優位性があります。それでも鉄鉱石の価格が大きく上昇している場合には、製鉄メーカーの提示する価格を一部呑まなければいけなくなってきます。そうなると、自動車産業の業績は押し下げされることが起こってきます。したがって、自動車産業にとって、鉄鉱石などの資源価格が上昇することは企業業績に打撃を与える要因となり得ます。また、近年の自動車ではハイブリットカーの販売が好調ですが、ハイブリットカーのモーターなどに使われるレアアースの価格が上昇すると企業収益に悪影響が出ることになってきます。しかし、最近ではレアアースの調達先を増やしたり、レアアースを使わない技術を開発することでリスクを分散しています。

Comments are closed.