流体力学

自動車は非常に複雑な構造をしているため、その設計には多くの学問が関係しており、その代表的なものとして「流体力学」と呼ばれる分野の学問があります。
この学問は連続体力学に分類される流体の変形や応力を扱う物理学の一種ですが、このうち自動車の設計に大きく関係しているのが「空気力学」です。
空気力学は流体の中でも特に空気について特化した分野となっており、空気の運動作用をはじめ、空気中を運動する物体への影響をなどを専門に扱う学問です。
空気力学は航空機の設計と共に研究が進められた学問であったため、研究が開始された当初は自動車とはあまり関係のない分野でしたが、後に自動車の性能向上には空気抵抗の軽減が不可欠であることが判明したことにより、航空機の設計で培われた知識が自動車業界へと持ち込まれるようになりました。
自動車の設計における空気抵抗の軽減については、当初は主に高速走行を行うレース用の自動車などの設計で重視されていましたが、高速道路網の整備や自動車の基本性能の向上を受け、市販の自動車の設計においても重視される要素の一つとなりました。
また、空気抵抗を軽減することは燃費の向上にも繋がることから、近年では自動車の環境性能を向上させる上でも空気力学は必要不可欠な要素となっています。

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